このお住まいは、おひとり暮らしをされる男性のための部分リノベーションです。水回りは既存のものを活かしながら、暮らしの中心となる空間を整える計画としました。
このお住まいは、おひとり暮らしをされる男性のための部分リノベーションです。水回りは既存のものを活かしながら、暮らしの中心となる空間を整える計画としました。
今回のリノベーションをする際に、お施主様のご要望は、ひとつの場所に長く留まるというよりも、「戻ってきて整える場所」としての住まいでした。
そのため、いわゆる住宅らしさよりも、オフィスのような静けさや機能性を感じられる空間を目指し、リノベーションを行いました。
室内は全体をグレーの塗装でまとめ、素材にはラワンをベースに採用。
扉の枠には白木を用い、重くなりすぎないように素材のコントラストを整えました。
ロッカールームや収納内にはグリーン塗装をふんだんに取り入れるなど、これまでのKITIの事例とは少し異なり、お施主様の個性が際立つ仕上がりになっています。
また、絵を飾るための壁面や、随所に配置したグリーンもこの住まいの大切な要素です。
余白のある壁と静かな色合いが、アートや植物の存在を引き立て、空間にゆとりのある表情を与えています。
玄関には、スポーツ選手のロッカーをイメージした造作収納を設けました。
収納としての機能はもちろん、外での活動と室内の時間を切り替えるための場所として、この住まいを象徴する存在になっています。
収納を重視したいというお施主様のご要望から、リビングにはテレビ台の横に大きな造作収納を計画。生活感を抑えつつ、必要なものをきちんと収められるようお客様と打ち合わせを重ねました。
定住を前提としないからこそ、過不足なく、整えられた空間であること。
業平橋の家は、住まいを「生活の場」でありながらも、「思考を整える拠点」として捉えたリノベーション事例です。
写真:貝出 翔太郎