住まいの壁は、空間の印象を大きく左右する要素のひとつです。
壁の構成要素としてはクロス、漆喰、塗装、タイル、石材、板材などさまざまな選択肢があり、コストや使い勝手を考慮しながらご提案しています。
同じ「白い壁」でも、素材が変わると光の受け止め方や質感、空間に与える印象は大きく変わります。今回は、壁仕上げの種類と、KITIでの選び方についてご紹介します。
住まいの壁は、空間の印象を大きく左右する要素のひとつです。
壁の構成要素としてはクロス、漆喰、塗装、タイル、石材、板材などさまざまな選択肢があり、コストや使い勝手を考慮しながらご提案しています。
同じ「白い壁」でも、素材が変わると光の受け止め方や質感、空間に与える印象は大きく変わります。今回は、壁仕上げの種類と、KITIでの選び方についてご紹介します。
クロスは、壁仕上げの中でも比較的コストを抑えやすい素材です。色や柄、表面のテクスチャーを選べるため、空間の雰囲気に合わせて取り入れやすい点も魅力です。
また、見切り材を入れることで、クロス面と他の素材を組み合わせることもできます。すべてを同じ仕上げにするのではなく、場所によって素材を切り替えることで、コストとデザインのバランスを取りやすくなります。
漆喰は、壁に上質な表情を与えてくれる仕上げです。光を受けたときの反射がやわらかく、均一な白ではなく、わずかな陰影や奥行きが生まれます。
また、壁の角も少し丸みを帯びた印象になり、空間全体がやわらかく整います。調湿や消臭といった機能面もありますが、KITIでは、漆喰ならではの肌理や光の表情を大切にして選ぶこともあります。
一方で、建物の動きや地震などによってクラック(ヒビ)が入りやすい点には注意が必要です。素材の魅力と特性を理解したうえで、どこに採用するかを検討します。
塗装は、シンプルに仕上げたいときに相性のよい方法です。色を自由に選びやすく、ツヤを抑えたマットな表情にしたり、少し光沢を出したりと、細かな調整ができます。
職人の手によって仕上げるため、塗り方によってわずかな表情が生まれるのも特徴です。小さな傷や汚れであれば、自分で補修しやすい点も暮らしの中では扱いやすさにつながります。
キッチンの正面など、水や油が跳ねやすい場所では、タイルを採用することがあります。
クロスの場合、水分が付着すると浮きや変色につながることもありますが、タイルであれば壁を保護しながら、空間のアクセントとしても機能します。
芦花公園の家では、キッチンの壁面にタイルを採用しました。水や油への配慮をしながら、空間全体の雰囲気に馴染む仕上げとしています。
壁仕上げには、石材や板材を用いる方法もあります。
大谷石の家では、その名の通り、大谷石を壁に取り入れています。石ならではの質感や存在感が空間に奥行きを与え、壁そのものが住まいの印象をつくる要素になっています。
また、板材を壁に貼ることで、木の表情を空間に加えることもできます。クロスや塗装とは異なる素材感が生まれ、壁が単なる背景ではなく、空間の一部として立ち上がります。
壁は、住まいの中で大きな面積を占める部分です。
だからこそ、どの素材で仕上げるかによって、空間の印象は大きく変わります。クロス、漆喰、塗装、タイル、石材。どの仕上げが正解ということではなく、その場所に何を求めるかによって選び方は変わります。
KITIでは、素材の表情や機能、コストのバランスを見ながら、その住まいに合った壁の仕上げを考えています。
写真:貝出 翔太郎(1,2,3,4,5,7枚目)